仕事で役立つ用語集

社会に出て働き始めると、「周りの人が当然のように使っている言葉が全然わからない」という体験をすることがあるかもしれません。

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当然のように使っている人に意味を聞くのは恥ずかしかったり、その場の会話に水を差すことができず、やり過ごしてしまい、結局意味が分からずじまい。次に同じ言葉をまた聞いたときに、あぁ調べておけば良かった。と後悔する。

そんなことがなるべくないように、最低限知っておくと便利な用語を下表にまとめてみました。

あ行
あいみつ
(相見積)
同じ、又は同様な製品やサービスに対し、複数の業者の価格を比較すること。またはその見積もりを取ること。
アウトソーシング 業務自体、又は業務の一部を外部組織に委託すること。アウトソーシングを有効活用することで、社内で技術等を持たない場合でも高い品質のサービスが提供できたり、コスト削減等が可能になる。
アサイン 割り当てる、任命する等の意味で、ビジネスでは担当するという意味で使われる。
アジェンダ 課題、議事日程、また、行動計画といった意味。ビジネス上では、会議やプロジェクトを始めるうえで、やるべきことを最初にまとめたもの。
アポイント 面会・面談等の約束。アポイントメントのこと。
アライアンス 企業間の提携や連携、複数企業の協力体制や連合を構築すること。各企業間の相乗効果を得ることが主な目的。
粗利 製品の販売額から直接の製造原価を引いたもの。粗利益(あらりえき)とよばれることもある。粗利を計算する際に用いる原価は業種によって計算範囲が異なる。
イニシアチブ 自ら物事を率先してすること。
イニシャルコスト 初期費用のこと。新しく導入する機械・設備の価格のほか、設計費・技術開発・運搬・工事・設置などに関わる費用。
イノベーション 「物事の新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」のこと、あるいはその創造する行為。及び社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす変革。
インセンティブ 意慾向上や目標達成のための刺激策、成果を上げた社員や販売店に通常の給料や手数料以外に特別に支給する報奨金。
インバウンド 内向きの営業活動。企業が顧客からの問い合わせを受け付けるビジネスモデルのこと。訪日外国人を指す場合もある。
売上原価 企業が商品やサービスの仕入、製造、提供の際にかかる費用のこと。
売掛金 商品・サービスなどの代金をまだ回収していない状態、またはその代金のこと。
営業利益 本業の儲けを表す数値で純営業活動から生み出された利益のこと。損益計算書上において、売上高から、売上原価および販売費、一般管理費を差し引いて残った利益。
エスカレーション(エスカレ) 上位者・役職者等に報告すること。
エビデンス 証拠・記録のこと。ビジネスでは主に契約書やメール等、物事の証拠となる文面を指す。
円高(えんだか) ドルなどの他国通貨に対して円の価値が高くなることを言う。
オリエン(オリエンテーション) 新しい環境などに順応させるため、仕事や会社の考え方の方向性を説明する教育などのこと。
オワハラ(就活終われハラスメント) 就職活動中の学生に対し早期内定を決める条件として今後の就職活動を禁止したり、ほぼ強制的に選考企業の辞退等を強要したりする嫌がらせのこと。
か行
株式会社 株式を発行して投資家から資金調達し、その代金で事業活動を行う会社のこと。
キャッシュフロー 主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのこと。損益計算書と異なり、現金の収支を把握するため、将来的に入る予定の利益は含まれない。
キャッチアップ 追いつく、遅れを取り戻すこと。ビジネスでは、未経験の業界や未知の領域の仕事を行う際に、その仕事内容や作業目的、業界背景などを理解するためにとる行動などをキャッチアップと呼ぶことが多い。
クロージング お客様と購入や契約の商談を成立させること。
経常利益 売り上げから本業にかかったコストを差し引いたのが営業利益であり、この営業利益に財務活動などの本業以外の損益を加えたもの。
決算 一定期間の収入・支出を計算し、利益又は損失(損益)を算出すること。決算により企業としての一年間の儲けや損失、財務状態などが「決算書」として発表される。
源泉徴収 給与や報酬などの支払いに関わる税金(所得税)を支払者が差し引いて支払い、差し引いた税金を支払者が国に納付する制度のこと。
コンセンサス 多数決ではなく、複数の意見が一致すること。総意・合意。
コンプライアンス(法令遵守) 企業が「行政で定められた、法として拘束力のある規則」「社内で決められたルールや業務マニュアルなどの規則」「職務上守るべき企業倫理や人として守るべき社会的な倫理」を守ること。
さ行
サマリー 要約・概略のこと。長い文章や大規模なデータなどを集計したり要約した資料を指すこともある。
シナジー 相乗効果の意。ビジネスにおいては複数の企業、又は一つの企業内の別々の組織が協働することによって有利に事業が展開されることを指す。
社会保険 病気やケガ、事故、失業、老後の生活などのリスクに備えて、国民の生活を保障するために設けられた公的な保険制度。医療保険・年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険の総称。
上場 証券取引所で株式が売買されるようになること。企業は資金調達がしやすくなる反面、株主の意見を受け入れる必要があるため、経営の自由度が下がってしまう可能性もある。
スキーム 「計画を伴う枠組み」又は「枠組みを持つ計画」のこと。単なる計画はプラン、枠組みはフレームワークと言うことが多い。
ステークホルダー 投資家・債権者・取引先・顧客・従業員など、企業の利害関係者のこと。地域住民・地域社会を含めていう場合もある。
セクシャルハラスメント(セクハラ) 性的嫌がらせ・性的脅かしを言い、時・場所を考えず、相手の意に反する性的な言動で不利益を与えたり、就業環境を悪化させたりする事象。
セグメント マーケティングにおいて、顧客層を区分するための基準。ニーズや購買行動、年齢・性別などで分析する。
ソリューション 物事を解決すること、解決法。お客様の抱える問題・課題を解決したり、要望・要求を満たすことができる製品やサービスのこと。およびその組み合わせのこと。
た行
タスク 課せられた仕事、職務。
ドラフト 下書きや未完成の企画草案=たたき台。
な行
ナレッジ 知識、知恵、知見などの意味を持つ英単語。組織にとって有益な知識・事例など、付加価値のある情報を指す。
ニッチ 隙間。市場で、大企業が進出しない小規模な分野。また一般に、普通には気づきにくいところ。
ネゴシエーション(ネゴ) 交渉、折衝。
は行
バジェット 予算、予算案、又は経費のこと。
ハラスメント 様々な場面での「嫌がらせ、いじめ」を言う。その種類は多様だが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指す。
パワーハラスメント(パワハラ) 職場での地位や権力を利用して、本来の業務の範囲を超えて継続的に相手の人格や尊厳を侵害する言動で、相手に身体的・精神的苦痛を与え、就業環境を悪化させること。
バーター 物々交換(金銭を伴わない取引)のこと。何らかの取引の交換条件という意味で使われることも多い。
ビジネスモデル 誰に何を売り、原価はいくらなど、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造のこと。
フィックス 仕事の内容や行動、又は結果を最終決定すること。
フィードバック サービスの利用者や製品の購入者からの反応・意見・評価を関係者に伝えること。
プライオリティ 「優先順位、優先権、最優先」を意味する英単語。ビジネスでは「優先順位」や「優先権」といった意味で使われる。
プレゼン(プレゼンテーション) 売り込みたいテーマや企画について、効果的に説得するための技法及びその実施。
プロパー 「元々の~」といった意味の英語。企業が直接採用した社員や、新卒入社の社員を指し、中途や出向の社員と区別して「プロパー社員」などと用いられたり、ファッション業界では、正規価格で販売する商品のことを指す。
ベア 「ベースアップ」の略語。給与の基本部分(ベース)に対しての昇給額、または率を意味する。
ペイ 採算がとれること、割に合うこと。
ベンダー 製品やサービスを販売する事業者や人のこと。
ペンディング 未解決のことを保留する、あるいは先送りすること。
ボトルネック 進行・発展の妨げや効率を下げる部分、障害や制約のこと。ビンの首が細いことが語源。
ホールディングス 持株会社。他の株式会社を支配する目的で、その会社の株式を保有する会社。グループ全体としての最適な、速やかな意思決定が行える。
ま行
マイルストーン 物事の進捗を管理するために途中で設ける作業工程などの節目。
前株・後株 「株式会社」が社名の前に付くことを「前株」、後に付くことを「後株」という。
マター 問題、事柄のこと。名前や役職などの後につけて、それらが担当する、あるいは責任ある問題・事柄であることを表すことが多い。
マネタイズ 無収益のサービスから収益をあげること、収益事業に変えること。
マージン 「粗利益」「手数料」。製造業では、売上高から製造原価を差し引いて残った利益、流通業では、販売額と仕入原価の差額のこと。
や行
有利子負債 企業が返済すべき債務である負債のうち、借入金、社債など利息を付けて返済しなくてはならないもの。利息がかからない買掛金や支払手形、未払金などは該当しません。
らわ行
リスクヘッジ リスクを回避したり、リスクを軽減する工夫をすること。
リスケ リスケジュールの略。スケジュールの変更、組み直すこと。
リソース 資源という意味の英単語。企業経営においてはヒト・モノ・カネと称される、すべての経営資源のこと。
リテラシー 元々は読み書き能力という意味。情報や知識の活用能力という意味でも使われる。
ローンチ 立ち上げること、新しい商品などを売り出すこと。
ワーク・ライフ・バランス 仕事と生活の調和と訳される。仕事と生活のバランスを調和させる事や、その環境つくり。
アルファベット
BtoB メーカーと小売業など、企業対企業で行われる取引のこと。
BtoC 主に企業が個人の消費者やユーザーを対象にして行う商売、サービスなどのこと。
IR情報 企業が投資家に向けて経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を発信する活動、情報。投資家向け広報とも訳される。
M&A 企業の合併買収のことで、二つ以上の会社が一つになったり(合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(買収)。一般的には広く連携までを含める。
NR ノーリターン (No
OJT (オージェーティー) 課せられた仕事、職場で実務をさせながら行う従業員の職業訓練のこと。
PDCAサイクル Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(見直し)というサイクルを繰り返すことによって、業務を継続的に改善していくこと。
ROI 投資利益率。投資した資本に対して得られた利益のこと。数字が大きければ収益性が高い。
win-win 取引などにおいて、関係する双方に利益が得られる形態。
※愛知県印刷工業組合:就活「虎の巻」あるある より一部抜粋
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