介護の仕事でプロになる
(社会福祉士・介護福祉士他)

介護の仕事には、どんな種類が?

日本は世界でも有数の「高齢化社会」だといわれます。しかし、厳密には65歳以上の高齢者人口の割合が7%以上を「高齢化社会」、14%以上を「高齢社会」と呼び、平成19(2007)年に21%を超えた日本は、さらに上の「超高齢社会」として位置づけられます。それに伴って、介護を必要とするお年寄りが増えているのも実情。もちろん、介護に関わる仕事の種類や需要も同様に多くなってきていますが、対象となるのはそういったお年寄りだけではありません。肢体不自由者や重度の身体障害者、視覚・聴覚・言語・内部障害者など、日常生活を行う上で、周囲のサポートが欠かせない「要介護者」と呼ばれる方々も含みます。ここでは、代表的な介護の仕事をいくつか紹介しましょう。

「介護福祉士(ケアワーカー)」は、いわば介護の専門家。国家資格であり、要介護者の自宅または福祉施設で、身体介護や家事援助サービスなど生活全般における介護、要介護者の家族に対する介護のアドバイスや指導もしています。
「社会福祉士(ソーシャルワーカー)」も国家資格で、要介護者の福祉に関する相談に応じて、アドバイスや指導を行ったり、福祉サービスや医師などの保健医療サービス、その他の介護サービス関係者たちとの連携や調整を行います。
「ホームヘルパー』は、日常生活を営むのに支障のある高齢者や障害者の家庭を訪ねて、 身体の介護や家事サービスを提供します。
「介護支援専門員(ケアマネージャー)』は、要介護者や要支援者、家族などからの相談に応じ、心身の状況に応じた適切なサービスを利用できるように支援。サービス事業者などとの連絡調整や、今後の介護プラン(ケアプラン)も作成します。
この他にもニーズに合わせて、さまざまな介護の仕事があります。図[1]をご参照ください。

図表[1] 介護に関する主な資格
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介護の仕事をはじめるには

社会福祉士や介護福祉士は、国家試験に合格しなければなりません。さらに、その試験を受けるには、学校などで専門課程を修了するか、指定の専門科目を履修、もしくは介護施設で一定期間の実務を経験することが必須です(図[2]参照)。しかし、いずれも数通りの方法があり、ご自身に合ったコースを選べます。また、ホームヘルパーのように、研修を受けることで得られる資格もあります。なお、このページにあるリンク先には、受験資格についての詳しい説明や、その仕事に就くための条件などが出ているので、介護の仕事を希望する方は、ぜひご覧になることをおすすめします。

介護の仕事は、仕事がきつい、給料が安いとマイナス面のイメージでとられることも少なくありません。一方、実際に携わっている人たちからは、人と人とのコミュニケーションによって得られるものや、社会に貢献している実感ややりがいを魅力としてあげる声が多いのも事実。時代が求める仕事として、より重要性が高まることはまちがいありません。

図表[2] 平成21年度(22回)、平成22年度(23回)介護福祉士資格取得ルート図
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