新卒採用の注意点

【新卒採用のポイント】
新卒採用は、年間を通じて一定のスケジュールで進行していきます。各社がほぼいっせいに動き出すので、優秀な人材を確保するためには、事前に入念な採用戦略、採用計画を立て、準備を進めておく必要があります。
ここでは、よりよい人材を採用するためのポイントをあげておきます。

求める人材要件の明確化

何よりも、貴社がどんな人材を採用したいのかを事前に明確化しておく必要があります。
この点がはっきりしないと、選考試験における評価基準が定まらず、採用にブレが出てしまいます。また、理想とする人材像を明確にすることで、学生に対して企業のスタンスをPRでき、欲しい学生層にターゲットを絞った広報が可能になります。

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PRポイントの絞込み

学生に対して、貴社の魅力をどのように伝えるか、どのように学生にリーチするメッセージを伝えるかが重要になります。 彼らに伝えるべき情報は、企業理念やビジョン、事業概要、仕事の魅力、社員の紹介、今後の方向性など多岐にわたります。就職サイトなどの広報媒体は1万社以上の企業が掲載しており、あれもこれもと単に情報を並べるだけで注目度をあげるのは、極めて困難といわざるをえません。
むしろ、最も伝えたい項目を3点ほどに絞り、短いセンテンスのキーワードを設定するほうが効果的です。就職サイトや会社案内、会社説明会などで、それを随時発信することによって、学生たちに貴社の特徴や個性を、より強く印象づけることが可能になります。 ただし、そのメッセージが彼らの興味をひくものでなければなりません。それには、内容や表現を十分に検討することはもちろん、日頃から、学生の意識や志向・価値観を把握しておく必要があります。

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学生とのコミュニケーション

学生との最初の接触は、就職サイトでエントリーをした学生に対するサンクスメールと呼ばれる、エントリー確認のメールです。その後も、会社説明会の案内・受付や選考試験の案内、また合否の結果連絡などメールを使用する場面が続きます。このメールの内容次第で、貴社に対する印象が変わる危険性がある反面、他社との差別化をはかる絶好の機会ともいえます。定型文を使用すれば効率的ですが、それでは画一的になり、貴社の個性や性格が伝わりません。手間はかかりますが、採用スタンスが伝わるようなオリジナルのテキストを作成してみてください。

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会社説明会

学生たちに、社名や商品が知れわたっている例を除くと、会社説明会で興味をひき、強い印象を与えるのは容易ではありません。会社概要、事業概要、仕事内容を一方的に伝えるだけでは学生の記憶に残りません。最近では、印象度を高め、事業や仕事の内容をより深く理解してもらうために、映像を駆使したプレゼンテーションや、簡単なワークショップを行うなど、学生参加型の会社説明会を実施する企業も増えています。

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面接

面接試験では、企業が学生を評価するだけではなく、企業も学生から評価されています。 採用に成功している企業では、面接試験においても、自社をPRする場としてとらえ、さまざまな工夫をこらしています。
最近では、面接官研修を通じて、面接官の印象度アップや、学生の本質を引き出す傾聴力を高めるケースなども増えています。(※本質を引き出すというのは、本音を聞きだすという意味なのでしょうか?)
面接官の印象次第で、その企業全体のイメージが良くも悪くも決定づけられるので、注意が必要です。
面接会場では、受付や案内役の社員が、緊張している学生のフォローをしたり、励ましたりするなど、学生との距離感を縮める工夫も効果的です。

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面接評価

多くの学生は面接通過や、内定の理由(評価結果)を知らないまま入社を迎えることになります。面接でどういった点がよかったかを学生は知りたいのですが、その手段がありません。そのため内定出しから入社までの間、学生は確信を持てないまま過ごすことになります。これが後になって内定辞退につながるケースが多く見受けられます。
面接通過連絡や内定出しの際、評価結果(なぜ通過させたか、内定を出したか、どんな点がよかったか)を伝えることで、学生は貴社に対して信頼をいだくことができ、大きな効果が期待できます。

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