注目の中堅・中小企業

  • 株式会社やのまん
  • 代表者:代表取締役 矢野 成一
  • 設立:1959年12月
  • 資本金:424,200,000円
  • 本社所在地:〒111-0051 東京都台東区蔵前2-6-4マスダヤビル7F
  • URL:http://www.yanoman.co.jp/

楽しさを創造する
ジグソーパズルのパイオニア

「3D球体パズル」(立体パズル)の組み立て途中。

2003年に発売された世界初の「3D球体パズル」(完成版)。

同社では企画・開発部門に限らず、どの部署に所属していても、直接的、間接的にもの作りに関わる環境が整っている。

「日本初」「世界初」のパズルを提供

日本でジグソーパズルが広がり出したのは、1974年の絵画「モナリザ」来日に端を発する「モナリザブーム」から。しかし、当時は日本らしい絵柄のパズルがなく、『日本人向けの絵柄のパズルがほしい』という要望に応えるため、株式会社やのまんが純国産ジグソーパズルの開発に取り組み始めた。

ところが、手本となるものやノウハウが皆無の状態。まさに一から手探りでスタートし、試行錯誤を繰り返す中で純国産の「富士山」「金閣寺」「銀閣寺」「姫路城」といった絵柄のパズルを誕生させ、同社は「ジグソーパズルのやのまん」として愛好家に広く知られるようになった。

そして、2003年には世界初の「3D球体パズル」(立体パズル)を発売。近年では、世界最小ピースのジグソーパズル『プチシリーズ』を発売し注目を浴びるなど、パイオニア企業としての誇りを持ちながら業界ではトップクラスとしての地位を確立してきた。

誰もがもの作りに参加できる

そんな同社に、花形職種ともいえる「企画・開発」部門での活躍を夢見て応募してくる人は少なくない。しかし、『まずは現場を知ってもらうこと』を方針にしているため、配属されるチャンスは数年後に訪れるが、同社では部署の垣根を越えてもの作りに参加できる体制を整えている。

社内で毎月開催されるアイデアコンテストには誰もが参加できる。また、たとえば営業部門と企画部門の間には仕切りがないため、互いにどんなことをしているのか知ることができるのはもちろん、意見交換や情報の共有は日常的に行えるようになっており、やる気さえあればどんな部署にいても、もの作りに関わることができる。まさに経営者と社員、社員間の距離が近いという中堅・中小企業の利点をうまくプラスにし、会社を躍進させる力に結びつけている。

自ら仕事を楽しみ、お客様にも楽しんでもらう

将来を担う人材に、ベテランが忘れがちになる斬新で新鮮なアイデアや知恵、チャレンジ精神の発揮を期待したいという同社。そのビジョンは「世界中のすべての人たちの、夢や未来、楽しみや希望を叶えたい」という思いを込めて『Play Your Dream』。そしてそのビジョンを実現するためのミッション(使命)は『楽しさ創造カンパニー』。

楽しさを創造していく自分たちが、苦しみながら楽しさとは何かを考え提供するのではなく、自らも仕事を楽しみ、それが「お客様」への楽しさの提供につながる、そんな理想を追求している。

デジタルゲームが盛んになった今も、衰えることのないジグソーパズルの世界をけん引する同社は、規模こそ中堅・中小企業なのかもしれないが、大きな可能性と夢を社会に提供し続けている。

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