注目の中堅・中小企業

  • シコー株式会社
  • 代表者:代表取締役社長 白木 学
  • 設立:1976年7月16日
  • 資本金:3,347,419,278円
  • 本社所在地:〒242-0008 神奈川県大和市中央林間西3-9-6
  • URL:http://www.shicoh.com/

「誰もやらない。だからやる」
常にまったく新しいものに挑戦する

新しいものに挑戦するフロンティア・スピリットを何よりも重んずる同社で研究開発に励む。

新しいものに挑戦するフロンティア・スピリットを何よりも重んずる同社で研究開発に励む。

1994年に欧米および国内の大手通信機メーカーに認定されて以来、携帯電話のバイブレーターに採用され続けている振動モータ。

1994年に欧米および国内の大手通信機メーカーに認定されて以来、携帯電話のバイブレーターに採用され続けている振動モータ。

独自のモータ技術で世界シェアを占める

世界中のスマートフォンに採用されているカメラのオートフォーカス用モータは、社員数60名あまりの中堅企業、シコー株式会社の手によるもの。

創業当初より同社は、「より小さいモータ」の開発を目指していたが、『コアレス(芯なし)モータ』という技術を開発することで、超小型化、超軽量化を実現。コアレスモータを世界で初めて用いて作った同社のファンモータは、海外の世界的な半導体メーカーに採用され、同社の名を世界に知らしめることとなった。日本がウィンドウズ95の上陸に湧く前年、1994年のことだ。

失敗を恐れず不可能を可能にする

同社が掲げる社是は「思考」。社名の「シコー」はここに由来する。ポリシーは「誰もやらない。だからやる」。 誰もやらない、不可能と思われていることを、徹底的に“思考”して、実現する。新しいものに挑戦するフロンティア・スピリットを何よりも重んじている。そのため、社員には繰り返し、“失敗をどれだけしたかが重要だ”と話している。つまり、失敗からは必ず何かを学んでいる。失敗した理由がすぐに分かるなら、誰だって大成功できる。それが分からないから何度も失敗して、その理由を“思考”し続ける。失敗するから成功がある。100の失敗をして、やっと1つ成功する。開発とはそんなものだという意味である。

研究開発をメインに全速力で走り続ける

研究開発を事業の柱であると捉えている同社では、中国の工場で生産を手掛けているが、日本国内ではほとんどが研究開発。研究開発費に掛ける割合についても、多い企業で利益の約2割前後といわれている中で、同社は3割と非常に高い。

そんな同社が求めている人材像は「頭の柔らかい人」。具体的には、素直で柔軟性や吸収力のある人材で、もちろん仕事への熱意も欠かせない。そこで、採用の際は、全速力で走り続ける会社だけに、学歴は関係なく、情熱、やる気を重視している。特に、“こんな研究に燃えている” “こういうことをぜひ実現したい”といった熱血漢タイプには魅力を感じるという。

そして、若い人材を海外へ送り出すことにも積極的で、入社後は、海外にある生産拠点に研修などを利用して行く機会を増やしている。その狙いは、現地の状況を肌で感じたり、現地の人と接することで、国内にとどまらず、ワールドワイドな視野で思考、行動できる人材に育ってほしいということ。

社長、上司、仲間が意見を交わし、同じ方向に進んでいる。そんな中堅・中小企業の魅力を体現しながら同社は、さらに可能性を広げ続けている。

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